大腸内視鏡検査

2013年5月13日(月)

 今日は大腸内視鏡検査の日です。一昨夜、昨夜の下剤に加えて、今日は朝から2リットルの下剤を飲まなくてはなりません。

 でも、わたし大腸内視鏡検査は今日が2回目(なので、余裕しゃくしゃく)。以前やった時は、いまよりも体調の良い時だったこともあり、自宅でひとり2リットルの下剤パーティをやり、もちろん快飲快便でしかも小一時間かけて電車に乗って病院まで検査に赴きました。結果は問題なしで、帰りに、あー腹減ったとばかりに駅前の立ち食いそば屋でかけ蕎麦をすすり込んで帰るという暴挙まで。

 そんな訳で、今日の検査も楽勝楽勝とタカをくくっていたわけですが、ドッコイそうはいきませんでした。

 まず、下剤を飲み始めて1時間経ってもちっともお通じがない(←このあたりで、飲んでいる液体は下剤ではなくてポカリ○ェットと取り違えているんじゃないかとの妄想を抱く)。勝手にあたふたしていると、便意の第1波があり、なんとか胸を撫で下ろしたものの、第2波以降の波の来方がどうも緩慢な感じがする・・・。不安を抱えながら、どうにかその後4回ほどトイレに行ったものの、前回ほどの爽快感(朝の中身がスッカラカンになったゾという実感)のないまま検査に突入となりました。

 

 検査前には検査着と、大腸内視鏡検査用パンツ(お尻に内視鏡を入れる穴の空いたあるパンツ)に着替えます。そのまま歩いて検査室に移動。前回検査がそれ専門の病院だったこともあり、今回はどことなく急拵えの施設に見えました。そこからして、もう不安増大。血圧計や血中酸素濃度を図る機材(指にはめるやつ)をつけたりして、最後は点滴に麻酔を入れて準備OK。先生もよっしゃやるぞ、と気合横溢して土俵上で四股を踏んでいる状態(に見えて怖かった)。

 では始めますとか厳かに言っちゃってるものの、あの、そこじゃない。。ちょっとファール。

 気を取り直して、ズブリ! えーここが直腸、ここがナントカカントカ・・・、痛いです。痛烈に激烈に痛いです。序盤からして臨界点寸前まで来ている感じ。えーここが、あー凄い炎症ですね。この辺りに憩室が多くありますが、全体的に炎症を起こして・・・(プチッ←私の臨海点を突破する音)。「痛い!痛いです!」といって首を激しく振ったと記憶しています。

 先生も「今日はもうこれ以上進むのは困難でしょう。」ということで今日の検査はこれまで。だた、あっけなくこれをもって「大腸憩室炎」の診断がくだされたようでした。

 行きは自らの足で歩けたのですが、帰りはとても無理なため、ストレッチャーごと無残な姿でベッドまで戻されました。その後、何度かトイレでガス(おなら)が出ましたが、お腹の張りが取れないまま夜を迎えることとなりました。

 

 大腸内視鏡検査では、検査時にお腹に空気を入れます(ふくらませて検査するため)。そのガスが検査後に出るはずなのですが、私の場合は、これがうまくいかなかったらしい。ここから地獄の夜が始まりました。

 最初はお腹の張りを訴えたところからでした。ベッドの傾きを変えてもらい上半身が立ち上がるようにしました。

 それでも改善しないのでナースコールで訴えると、ガスが出るまでしかたないわね~。なんとかならないんですか?。無理ね~。という虚しい会話がありました。もうこの夜は自力で乗り切るしかないと覚悟しました。

 夜は健康でも不安な時があります。まして、お腹全体が痛くて横を向いても上を向いても下を向いてもどうにもならない真夜中は、まったく気が狂いそうに不安でした。だれか救急車読んでくれ!(ここ病院ですけど)そう叫びたい夜でした。この間、水のようなものを4回吐きました。お腹がパンパンに張って逆流してくる感じがしました。

 2度目のナースコール。今度はマトモな看護師さんが対応してくれました。腹部への温湿布と、ちょっと強めの痛み止め注射をするとのこと。不思議なことにただ、それだけを言ってもらっただけで随分と気持ちが楽になるものなのですね。

 注射は1時間ほどのまどろみを与えてくれました。でもダメ、痛みが勝ってるらしくぜんぜんダメみたい。ただし眠気は激しく訪れるため、お腹の痛みが一番和らぐ座った姿勢のまままどろむこととなりました。

 ベッドに座って痛みにきつくつむった目の向こうで夜が明けていくのが分かりました。太陽の力ってすごいですね。明るくなるだけで人の気持ちも不安から解消されていくのが感じられました。

 相変わらず、お腹は張ったままです。医師や看護師さんはガスといいますが、実感としては水。前日に飲んだ下剤かその後に飲んだ水が腸から排出されず留まっているような感覚です。看護師、医師にもそう訴えました。このころから、胃に溜まった水を戻し始めました。胃は吐くと楽になるのですが、腸は相変わらずです。でも吐くと喉が渇く。また水を飲む。吐く。この繰り返しを5回くらいしたところで、褐色の水を吐きました(血?)。不安がよぎり、すかさずナースコール。

 看護師さんたちも同じように考えたらしく、水分の補給は少し控えめにし、吐き気止めをメインの点滴に加えていただきました。

 そんなバタバタの後、ふと気づくと朝方まであれほど苦しめられていた腹痛は収まっていました。お腹の中の水やガスがこの間に少しずつ排出されていたからなのだと思いました。